こんにちは、しばちゃんです。
「今回は、読書をする意味って何?」という疑問について話したいと思います。
僕は若い人に読書をして欲しい、もっと言うと、読書で多くの知識を得る楽しさを知ってほしいと思って、日々発信しています。
この活動をしていくにあたって、今回の疑問は解消しなければいけないでしょう。
目次
ぶっちゃけ、読書しなくてもいい
「ちょいちょいちょい、しばちゃん頭どうかしたのかい?」
はい、心配していただき、ありがとうございます(笑)
でも、これはある意味事実です。詳しくは後で話します。
本を読み始めたころの僕だったら、こんなことは言わないでしょう。
おそらく、何も考えずに「本読んだ方がいいよ」と言っていたと思います。
しかし、本を読み始めて3年、たくさんの人とも話してみた結果、少し考えが変わりました。
ふとある時「あれ?本を読む理由って何だろう」と考えたのです。
なぜ本を読むのか
今まで漠然と本を読んできた僕ですが、どうして本を読む必要があるのか、考えたことがなかったんです。
そこでじっくり考えた結果、ある3つの理由が浮かびました。
1つ目、知らない世界を知る
これは、ビジネス書、実用書、自己啓発本、小説、ライトノベルなど全てのジャンルに通じるものです。
人生は一度きり。
人生100年時代といえど、一度の人生で医者になり、弁護士になり、政治家になり、起業家になり、探偵になり、教師になり、と全てのことを経験することは出来ませんよね。
フィクションならなおさらです。
魔法は使えないし、剣士や、勇者、エルフにもなれません。
しかし、本を読むことで疑似体験をすることができるのです。
もし、自分が同じ状況ならどう行動するだろうか。どんな風に声をかけるだろうか。どんな生活をするだろうか。
そこから学べることは、ほぼ無限と言っていいでしょう。
もし自分一人だけの人生しか知らなければ、全く思いつかない考え方が本の中には詰まっています。
例えば、僕の好きなアドラー心理学。
「人生は思ったよりシンプルである」「人間の悩みは全て対人関係の悩み」など、当時の僕では全く考えもしなかったことです。
しかし「嫌われる勇気」を読んだ結果、僕はその考えを知り、生活に取り入れ、長い間悩んでいたことを解消することができました。
もし、本を読んでいなかったら、僕の悩みが解消されるのはもっとずっと先のことだったでしょう。
2つ目、知識量・知識の質・効率
これは主に、ビジネス書と実用書に対してです。
但し、注意点が1つ。どこかの社長が書いた成功本や、根拠のないダイエット、睡眠法などは除きます。
これらは信用度が低く、参考になりません。読むのは時間の無駄でしょう。
僕がここで対象にするのは、エビデンス(科学的根拠)が高く、メタ分析(第三者の視点など)されている本に限ります。
例をあげると、日本人ではメンタリストDaiGOさんや、パレオな男こと鈴木祐さん(これにはかなり偏見が入ってます笑)
洋書であれば、アダムグラントやメグジェイなどです。(もちろん他にもたくさんいます)
要するに、研究論文をいくつも集めて、レビューし、統計的に、科学的に結果が証明されたことが書かれている本ですね。
特に海外の本は、このような本が多い気がします。理由は邦訳されるほど売れているから、海外の方が実用性が求められるから、などがあると考えられます。
だから、僕はあまり日本人が書いた本は読みません。みんな自慢ばかりでうんざりしてしまうからです。
話は戻りますが、これらの本は、知識量と知識の質が、ネットや人伝えよりも高く、一冊で多くの情報が得られるので効率がいいのです。
ダイエット、食生活、睡眠など、自分の体の健康を左右しかねない事柄であればなおさら、エビデンスが高い本から情報を得て、実践することをお勧めします。
3つ目、耳を傾ける力がつく
「読んでるのに耳!?」と思うかもしれませんが、僕はこう思います。
1つ目の理由と似ていますが、本の内容は思ってもないことを自分に突き付けてくるのです。
これもアドラーで例えますが、「教育において、叱ってもダメ、褒めてもダメ」と書かれています。
多くの人が「は?褒めてもダメ?そんなわけないじゃん」と思うでしょう。
聴く力がなければ、ここで相手の意見を突っぱねて終了です。
しかし本には、このように今までの自分の常識を覆すようなことは、山ほど出てきます。
だから、本を読んでいるうちに「え、私は今までこう思っていたけれど、違うの?なんで?」と自分と異なる意見に対して、受け入れる体制が取れるのです。
このような経験を繰り返すと、そのうち誰かと会話をしていて、相手の意見が自分と食い違った時、相手の意見を聴こうと思えるのです。
でもどうして、本なら著者の意見を聴く気になるのか、僕なりに考えてみました。
「もし、本の内容を毎回突っぱねていたら・・・」と。
答えは簡単でした。そんなことしてたら本を読む意味ないなと(笑)
だって、書いてある事を議論する前から否定していたら、本なんか読んでないのと同じですよね。
だからこそ、自分と違う考えについて、一度受け入れて考えるという技術が身につくのだと思います。
本を読まなくて済む方法
本を読む理由について3つ挙げてみました。
要するにこれらをクリアできれば本を読む必要はないという事です。
解決方法が1つあります。
それは、本を書いた人に直接会って、話を聞き質問をして、議論すればいいのです。
これなら、直接議論できる分、読書の価値を上回ります。
実はこれ、僕が考えたことではなく、人に言われたことです。
その方は読書をバカにしているわけではありませんでした。
ただ、人脈、繋がりがあるため、ホリエモンや前田裕二さんなど、最近のビジネス書を書いている人なら会える人でした。
だからこそ、そのような考えをお持ちだったのだと思います。
それを聞いて僕は納得してしまったのと同時に、それでも僕は本を読むだろうなと思ったのです。
小さな一歩から
だって、僕にはそんな繋がり無いですから。
多くの人がそうでしょう。
平々凡々で、ましてや、欧米の有名大学教授、大企業のCEOと議論できる立場ではありません。
これは現実的に考えてです。
もちろん将来、議論する立場まで登りつける可能性は誰にでもあるでしょう。
でも「今すぐにその人の考えを知りたい」「最新の研究結果から導き出されたことを知りたい」となった時、僕はやはり読書が一番ローリスクだと思います。
これらの事をふまえて、僕は「ぶっちゃけ読書しなくてもいい」と冒頭で話したのです。
読書をするのは小さな一歩にすぎません。
しかし、フルマラソンを始めるにしても、最初は必ず一歩からなのです。
まとめ
さて、読書をする必要があるかについての議論はこれで終了です。
僕は、多くの人に読書をして欲しいと思っています。
理由は、僕1人が変わっても、世界は変えられないからです。
でも、1億人変わったら、変わるかもしれないじゃないですか。
僕の今の目標は、僕の大学の同級生に自発的に本を読んでもらう事です。
驚くことに、少しずつですが本を読んでくれる人が増えているのです。
大学で「この本読んだよ」と言われると、もう嬉しくて嬉しくて、心の中でガッツポーズです。
もし、僕の学年だけでも変わることができれば、僕の学科の制度や方針がより良い方向へ向くかもしれません。
そうなったらいいなと思っています。
その目標を達成するためにまずは、若い人が「本を読むことで、たくさんの事を学べるんだ」という事実を知ってほしいと思っているのです。
まとめと言いながら全然まとめていませんが(笑)
結局は、まず小さな一歩。読書をして、たくさんの考えに触れてくほしいです。
そんな人が増えれば、世界は少しずつ変わっていくと思います。
それでは今回はこの辺で。しばちゃんでした。
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