ある日、彼女のために食器を洗おう、と思いついたあなたは、気分良く流しに向かい、スポンジで洗い物をしていた。
「きっと喜んでくれるに違いない」
すると、彼女がそばに来てこう言った。
「ねぇ、そんな雑に洗わないで!」
別の日、彼との生活を豊かにするために、少しお金の管理をしようかな、と思ったあなたはお金について勉強して、実践しようとした。
四苦八苦しながらも、毎日頑張っていたあなたを、彼氏が見て一言。
「そんなの俺に任せとけって」
この2つの出来事の後、どちらも嫌な気持ちになることは想像つくでしょう。
こう感じたことありませんか?
どうして素直に「ありがとう」と言えないのだろう。
どうして難癖ばかりつけてくるのだろう。
こんな些細な出来事でも、何十回、何百回と続けば、2人の関係が悪くなるのは当たり前です。
そこで今回は、これらの対処法を考えていきます。
もし、より良い関係にしたいのなら、読んでみてください。
目次
このとき、相手は何を思っている?
では、さっそく。
上の2つの例のとき、相手は何を思っていたのでしょう。
少なからず、こう思っています。
「私は正しい、あなたは間違っている」
ここで、この意見に反対する人は、自分の胸に手を置いて考えてみてください。
きっとあなたもいつかのタイミングで「私のほうが正しい、そしてパートナーは間違っている」と思ったことがあるはずです。
ある夫婦の話をしましょうか。
旦那さんが気を利かせて、洗濯や洗い物、食事を作ったとき、奥さんは旦那さんに対して「なんでこれとこれ、一緒に洗ったの!?」「食洗器もっとうまく入れれば一気に洗えるのに」「この切り方はおかしい」なんて言ったのです。
しまいには、洗いなおしたり、畳みなおしたり…
旦那さんのやる気はゼロです。
そして、たたみかける奥さん。
「私のほうが絶対正しい、あなたは間違っている、私のやり方に従って!それができないなら、もうやらないで!」
はい、旦那さんのHPはゼロどころかマイナスです。
「大げさだなぁ」なんて思うでしょ?
これ事実なんですよ。
じゃあこれの対処法ってどうすればいいのでしょうか?
大事なのは正否か?それとも?
先の例でいうと、確かに旦那さんは間違えっぱなしなのです。
それは事実ですし、反省すべき点でしょう。
あなた自身の場合でもそう。
パートナーに文句を言われた場合、「確かに一理ある」と思ったことあるでしょうし、逆に相手が確実に間違えていると思ったこともありますよね。
では、あなたに問いましょう。
大切な人に自分の正しさを認めさせるほうがいいのか。
それとも、お互いの関係をよくしていくほうがいいのか。
もしあなたが前者であるならば、もう読み進めなくていいです。
これからも、大切な人を下に見て生きていってください。
でも、あなたが後者でありたいと思うのなら、このまま読み進めてほしいです。
ここからが最も重要なポイントですから。
気づくことが最も大切
この「私は正しい、あなたは間違っている」の現象は、自分がされたときは気づけますが、自分がしてしまっているときは、気づけない場合があります。
だからこそ、この記事は恋人同士で、夫婦で読んでほしいです。
そうすれば、必ずどちらかが気づくでしょう。
断られることも少ないと思います。
「あなたともっと関係をよくするために、この記事を一緒に読んでくれない?」と言って、「嫌だ」と返ってくる人なら、なぜ付き合っているんですか?
やることは至って簡単です。「え、これだけでいいの?」と思うほどに。
ステップ1:物語に名前を付ける
「私は正しい、あなたは間違っている」の現象に名前を付けるのです。
例えば「洗い方間違ってます物語」みたいに。
こうすることで、今自分たちがどんな物語にとらわれているか、すぐに認識することができます。
ステップ2:物語が始まっていることを伝える
ここはちょっとふざけた感じのほうがいいかもしれません。
もし、彼氏が「私は正しい、あなたは間違っている」に囚われていたら「おっと、これは自分が正しいと思ってるね?」という具合。
もちろん、話の内容に応じて変えてくださいね。
とてもまじめな話をしてるのにふざけたら、さすがに気分を害しますから(笑)
些細な価値観のぶつかり合い(冷蔵庫の中身の配置、服の畳み方、本を置く場所など)のときなら、いいと思います。
ステップ3:自分がどうすべきか考える
指摘されたら、さすがに気づけるでしょう。
「あ、今自分はパートナーを下に見てしまった」「せっかく気を使ってくれたのかもしれないのに」とね。
そしたら最後「私にできることはないだろうか」と自問します。
大事なのは成否ではなく、良好な関係を築くこと。
そのために私は何をするべきか、なんというべきか。
ここで怒鳴るおバカさんはいないでしょう。口論になる人も少ないです。
この先はあなた自身で考えるのです。
一から丁寧に教えてもいい、家事を分担してもいい、2人で一緒にこなしてもいい。
どっちが正しいかで言い争うより、こっちのほうがよっぽどパートナーを大切にできるでしょう。
やるかやらないかは、あなたたち次第
今回の対処法は、科学的(心理療法ACT)に根拠がありますが「エビデンスを信じろ」とは言いません。
あなた自身の胸に聞けば、思い当たる節がいくつも出てくるでしょう。
やるかやらないかは、僕ではなく、あなたとあなたの大切な人が決めるべきです。
さぁ、もう一度問いましょう。
あなたは大切な人と争い、傷つけあい、どちらが上かを証明したいのですか?
それとも、大切な人を愛し、協力し、ともに歩きたいのですか?
最後まで読んでいただいたということは、そう言う事でしょう。
良い関係を築けるといいですね。僕も陰ながら応援しています。
参考文献と、似た記事はこちらです。
【読書】相手は変えられない、ならば自分が変わればいい
それではまた!
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