【読書】相手は変えられない、ならば自分が変わればいい

コラム

今回紹介するのは【相手は変えられない、ならば自分が変わればいい】

自己啓発と思いきや、全くの別物。心理療法ACTという立派な科学の本。

人間関係の悩みは誰しもが持っているもの。それが夫婦関係や恋人関係ならなおさらですよね。
大事な人だからこそ、あれこれ言ってしまうかもしれません。

さて、そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。

この記事はこんな人におすすめ

  • 大事なパートナーがいる人
  • 人間関係がどうもうまくいかない人
  • 精神論ではなく、具体的な対策をしたい人

人は往々にして比較する生き物です。

今の恋人が昔の恋人と比べてどうだろうか。これから出会うかもしれない「理想の恋人」と比べてどうだろうか。

面白いことに、人は意外とバカなんです。
昔の思い出を美化したり、理想が高すぎたり。
その一方で、今の恋人の悪いところ、気に入らない所は驚くほど目についてしまいます。

「あーあ、もっと彼がこうであったらな」
「あーあ、もっと彼女がここを直してくれたらな」

そう思ったことありますよね。でも、結果は大体失敗に終わります。
最悪、そのときよりも、関係が悪くなったことでしょう。

そんな悩みを解決する考え方。それがこの記事でわかるというわけです。
ちょっと興味湧いてきましたか?

相手は変えられないとは、どういうことか?

関係改善の本はこの世の中にごまんとあります。
例えば「コミュニケーションをお互いに取るように行動しよう」
「効果的な話し合いをすることで、理解を深めよう」

もちろん必要なことではありますが、これらは、あなたのコントロール下にありません。
大体が「相手も」変わらなければ、効果を発揮しないものです。

そして、相手は変えられない。これは説明しなくても、自分の体験として知っているでしょう。

「何度言っても遅刻をする彼」「突然不機嫌になり、当たってくる彼女」
に対して、「ああしろ、こうしろ」といっても、変わってくれたことは、ほぼなかったですよね。

人って変わるのは簡単ですが、変えるのは難しいのです。

だからこそ、あなたが変わらなければいけません。
変わるといっても、そんなにたいそうなことはしなくて大丈夫です。

悪い習慣をやめる、自分が理想のパートナーになってみる、コントロールできないことを受け入れる、などです。

「ちょい、しばちゃん。なんで私だけ努力しなければいけないの?それで相手が変わらなかったら、どうするの?」

もし、相手が変わらなくても、あなた自身の欠点は改善されています。
相手も、急に変わらず、ゆっくり変わることが多いです。

しかし、それでも相手が変わらなければ、あなたは決断しなければいけません。そのまま付き合い続けるか、別れるか。

自分を改善することは1人でできますが、恋愛は2人いないとできません。
最後まで努力し合えないのなら、別れるのも大事な改善でしょう。

そこで、今、あなたに考えてほしいことがあるんです。

今の関係に不満がある人が考える4つの選択肢

この本に書かれていることの中に、囚人のジレンマならぬ「関係のジレンマ」があります。
現段階でパートナーとの関係がうまくいってない場合、あなたは4つの中から選択しなければいけません。

ではその4つの選択肢とは…

  1. 別れる
    もし物理的、精神的被害(DVなど)を受けているなら、即決これです。
    しかし、それ以外なら、この本に書かれていることを試してからでも遅くはないでしょう。
  2. 関係を続け、変えられる部分を変える
    最も変えられるのはあなたの行動です。自分の価値観を尊重し、行動を変えましょう。変え方は後程、伝授します。
  3. 関係を続け、変えられない部分を受け入れる
    変えられるところはすべて変えた。それでも関係はよくならない。でも、今のパートナーと一緒にいたい場合はこの選択です。自分が相手に対する批判的な意見を見直して、理想の中ではなく、現実を生きましょう。
  4. 関係を続けるが、あきらめて状況が悪くなるようなことも続ける
    お察しの通り、最悪の選択。しかし、驚くことに多くの人がこの選択をしてしまいます。「もうめんどくさい」「疲れた」なんて言ってね。
    この選択を選んだなら、もう一度考えてみてほしいです。「あなたの人生は本当にそれでいいのか」と。

この選択をするうえで注意点が1つあります。それは「選択しない、という選択肢はない」ことです。
あなたの持つ矢印は、4つの方向にしか向かないのです。

今日から使えるテクニック

正直、僕がこのテクニックを伝える必要性は低いです(笑)
理由はこの本に今日から使えるテクニックがたくさん書かれているからです。

だから、今回は僕が実践してみて、よかったことと、失敗点を伝えます。
それを参考にあなたも真似をしてみてはいかかでしょうか。

【思考編】

考え方としてパートナーとの関係において、自分がどんな存在でいたいか、どんな価値を置きたいかを考えます。
「関係の中で自分のどんな性質を活かしたいか」「長所で伸ばしたいところは」「パートナーに感謝されるなら、何に感謝されたいか」など。

僕は自立できているパートナーでありたいと思っているし、相手に興味を持ち続けることに価値を置いています。
僕の長所は話を聴けることで、感謝されるなら「安心できる」と言われるのが一番嬉しいです。

一言でいうのであれば「依存しない共存関係でありたい」のです。
そのために、僕は考え、行動しています。

この一本の芯を持つことで、驚くほど自分の行動が選択できます。

行動編

では、実際に何をしたのか。

それは「話を聴くこと」と「興味を持つこと」です。

まずは話を聴くこと。これが驚くほどできません。
どうしても相手の話を遮って自分の話をしてしまいます。

また、興味を持つことは諸刃の剣になりやすいです。
例えば、相手の趣味が映画だったとしましょう。
興味を持つということは、映画を一緒に見に行く、感想を交換する、などがあげられます。

しかし、自分とどうしても合わない場合がありますよね。
「映画を楽しく思えない」「ほかにやりたいことがある」など。
無理をして併せていたら疲れるし、相手にもそれが伝わり、価値ではなく、義務になってしまいます。

とは言え、無関心では面白くありません。
「ねぇねぇ、私、映画好きなんだっ」という彼女に対して「ふーん」で済ませたら、関係はうまくいかないでしょう。

そこで僕が現在、最も大事にしている行動は「興味を持って聴く」
当たり前とは言わせませんよ。

多くの人は他人の話に興味を持ちません。一方で自分の話を聴いてもらうと、お金をもらった時と同じくらい嬉しくなるのです。

相手の興味全てに、自分の行動まで伴わせるのは、不可能です。
自分に合わない興味であれば、相手が楽しそうに話すのを、楽しく聴くんです。

簡単にできることではありませんが、是非やってみてください。

併せて読みたい本はこれだ!

  • 幸せになる勇気(著:岸見一郎、古賀史健)
  • 幸福になりたいのなら、幸福になろうとしてはいけない(ラス・ハリス)

「幸せになる勇気」は、仕事の関係、友人の関係、愛の関係と3つに分かれた、人生の課題への立ち向かい方が書かれています。これらをうまく解決することによって、あなたは幸せを得られるのです。しかし、それには勇気が必要ですが。

「幸福になりたいのなら、幸福になろうとしてはいけない」は、今回紹介した本の前作です。人間の思考に注目して「思考や感情はコントロールできない、しかし、対処方法はある」ことを教えてくれます。とってもおすすめですよ。

是非、今回学んだことを使って、まずあなたが変わってみてください。きっと今よりもいい関係になれるはずです。

 

それではまた!


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