TwitterやInstagramを見ていると、医療現場の上司はとんでもない人が多い印象を受けます。
それに対して否定するつもりはありません。
現に、僕の上司にはとんでもない人がたくさんいます笑
でも、もちろんそんな人ばかりではないことも確かです。
今回は、僕が最近出会った、とてもかっこいい看護師2人の話をしながら「こんな考え方を持った医療従事者っていいよね」というのをまとめていこうかと思います。
2人の看護師さん
僕は普段、オペ室で働くことが多いです。
必然的に、仲良くなる看護師さんは「オペ看」と呼ばれる看護師さんたちです。
よくテレビで「メス!」って言われて、器械を渡すお仕事。
あとは、手術中の患者さんのケアです。
そこだけ見てもかっこいいのですが、今回のかっこいいは少し違います。
(ちなみに2人は顔もかっこいいですが、そう言うことでもありません笑)
1人は新人の頃からオペ看で、オペ看暦5年目。Aさん。
もう1人は病棟から異動でオペ看になって2年目の方。Bさん。
2人は同期で、今は同じ診療科をメインで仕事をされています。
この2人とお話しする機会があったのですが、僕は2人の話を聞いて素直に「かっこいい」と思ってしまったわけです。
僕は普段人を尊敬したり、すごいと思うことは少ないです。
それでも、思わずにはいられないほど、かっこよかったのです。
あぁ、僕にもこんな上司がいてくれたらなぁ…なんて。
2人の相違点
2人とも、周りの人から一目置かれるほど、知識も技術もある方々です。
でも、面白いことに「考え方」が真逆で、それをお互いに全く隠しません。
Aさんは、1つのことに集中するよりも、幅広いことに対して高めていきたい。
それは医療だけではなく、趣味なども同じで、全ての経験は無駄にならないと言う考え方。
Bさんは、1つのことを極めたい。今までやってきた経験を全面に活かして、レベルの高い医療を提供し、組織にも貢献していきたい。
脇見をせず、まっすぐ医療に向き合ってきた、という考え方。
僕は最初「どうしてこの2人仲良いんだろう、こんなに違うのに」と思っていました笑
だって、初対面の僕を放ったらかして、隣で熱く話してるんです。
「Aはどういうこと考えて教育してるの?」
「俺はこうこう、こう言うことを考えていってるよ」
「俺はそれがいいとは思わない、俺だったら・・・」
「いやいや、逆に俺だったらこうするけどな」なんて。
しばらくして、ふと「あれ、僕にこんな自分の考え方をぶつけたり、相手の考え方を求めたりできる人いたっけ?」と。
相談できない人がいないと言うわけではありませんが、ここまでぶつかれる人はいません。
2人の根底には相手への「尊敬や信頼、憧れ」があったんじゃないかなと思いました。
2人の共通点
完全に僕個人の偏見による分析です。
深い知識と、高い技術は言わずもがなですが、2人ともプライドが高いです笑
お互いに「こいつには負けたくない」ってのがひしひしと伝わってきました。
あと、向上心の塊みたいな人たちです。
Aさんはあらゆることに好奇心を発揮し、全てにおいて高いレベルを得たいと努力しています。
Bさんは1つのことに対して、誰にも負けたくないと努力をしています。
こういう人、病院では珍しいです。
どことなくみんな諦めていて、今日をどう乗り越えるかを考えている人が多いなと感じていました。
「あ、オペ室にこんな絶滅危惧種みたいな人いるんだ」と思ったのは内緒です。
(ちなみにですが、プライドだけが先行して「俺すごいんだぜ」っていう大したことない人はたくさんいるので注意してください)
とまぁ、2人とも考え方や、やっていることは真逆なんですが、根っこのところはどうやら同じなんじゃないかなと思ったりしました。
僕も話に混ぜて
2人の会話は聞いているだけでも勉強になりますが、僕だってせっかくなので会話に混ぜて欲しいと思いました。
2人からしたら3つも下の意見です。
もっと歳をとれば誤差ですが、社会人2年目と5年目には大きな差があります。
でも、2人とも僕の話をちゃんと聞いてくれました。
対等に扱ってくれていたかはわかりませんが、僕に対しても疑問をぶつけたり、意見を汲み取ったりと誠実に向き合ってくれたのです。
「何当たり前のこと言ってんの」と思うかもしれませんが、医療の世界で3つも下の意見をちゃんと聞いてくれる人は貴重な存在です。
大体は、上から物を言うか、相手にしないかのどちらかです。
仕事の仕方を見ていても、2人は後輩に対する接し方に尊敬します。
どう言えば伝わるのか、この子に対してはどう言ったら効果的なのかを考えてくれる。
教えてもらう立場からしてこんなに嬉しいことはありません。
僕も教えて欲しいくらいです。(業務内容はほぼ被ってませんが笑)
将来一緒に仕事をしてみたくなった
この先、僕も含め3人バラバラになってしまう予定です。
今、仲良くなったとしてそれが今の職場で役立つことは少ないでしょう。
しかし、僕はこの出会いにとても感謝しています。
それは、将来一緒に働きたいと思える人が増えたからです。
5年後、10年後、今回出会ったおふたりは確実に今より高いレベルにいるでしょう。
現時点で置いて行かれてしまっている僕に、追いつけるかはわかりませんが、僕も2人のかっこいい先輩と同じレベルに立ち、違った視点で力になれたらいいなと思いました。
さて、完全に感想文みたいな記事になってしまいましたが、サクッとまとめて終わりましょう。
まとめ
医療に限らず、職場で切磋琢磨できる友人はいた方がいいと思いました。
僕には看護師さんにそのような友人が2人いますが(今回の先輩方とは別に)、やっぱり同じ職業でいないのは残念です。
まぁ、僕がおかしいので普通は張り合おうなんて思わないのかもしれませんが笑
また、別々の道を歩くことになって寂しかったとしても、相手を尊重し受け入れ、今後に期待して、自分も努力を続けるって考えはとっても素敵だと思いました。
その先輩2人を見ていて、僕と僕の友人を少しだけ重ねてしまいました。
そして「あぁ、僕もそう思ってもらっているかもしれない」と。
なんか感傷に浸り始めたので、この辺で終わりにします。
もし、自分の同僚に高め合える人がいる人は、その人を大事にしてください。
まだそんな人に出会ってない人は、他職種でもいいので探してみることをお勧めします。
ただの仕事仲間ではなく、生涯大事にしたい1人になることは間違いないと思います。
それではまた!
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