今回はちょっと違うテイストです。
もちろん、普通の大学生が見ても学ぶことはあるだろうけど、一番読んでほしいのは【医療学生】です。
医師、看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、放射線技師、薬剤師などなど。
勉強大変ですよね。僕も先月まで学生だったからよくわかります。
でも、ちょっと手を止めて、読み進んでくれませんか。
決して、損はさせませんから。
解剖学、生理学、就職したら「あー勉強しとけばよかった」って思うから、やっといたほうがいいよ。
なんて、クソつまらないことは言わないので安心してください。
奴隷になりたい人はいるか?
もし、あなたが奴隷になりたいのなら、この先読む必要はないでしょう。
でも、そうはなりたくないのなら、僕は手助けをできるかもしれません。
医療業界は完全な縦社会です。教授のレベルまで行けば、論文で上の人たちを負かすことはできるかもしれませんが、病院勤務ではまず無理でしょう。
それは、できることが一律だからです。
むしろ医療は汎用でなければいけない。
「○○さんだけができる手術」というのは、すごいことではありますが、救える命がとても少ない。だってその人しか救えないのだから。
それよりも「ある程度練習すればだれでもできる」方がよっぽど需要があるのです。
さぼっている先輩に追いつくのは簡単ですが、医療はほぼ進歩しているため、先輩方も医療の勉強はしています。これではいつまでたっても追い抜けません。
だからこそ【病院】の枠組みを出る必要があるのです。
医療大学の教育システム
正直、医療大学の教育システムは、従順な手ごまを作る機関です。
強制的に知識をつけさせ、環境は閉鎖的。
自分で考えることをさせないようにしています。
もちろん、これは広義の話です。
医学においては、とても考えさせてくれます。
どうしてこの疾患になったのか、どういう治療がいいのか、などなど頭を使うことはかなり多いでしょう。
しかし、僕が言いたいのは、医療の枠組みの外の話です。
どうしても視野が狭くなるんですよ。
だって、そのほうが学校側も、そして僕たち自身も「楽」ですから。
考えてみてください。今現在リストラが増えてきて、職がなくなる人が多発しています。
そんな中「国家資格」という永久ライセンスを持っている医療人は、よっぽどのことがない限り、就職できます。
そしてあろうことか、老いるまで働くことができるのです。
なんて楽でしょう。なんて考えなくて済むのでしょう。
こう思っている人が、どうして視野を広げようと思いますか。
極限まで狭く狭く、見たいものだけを見ていくのはほぼ必然です。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
僕たちの視野は狭いままで本当にいいのでしょうか?
永久ライセンス?笑わせるな
永久ライセンス?バカ言ってはいけません。
そもそもライセンスですらなくなりかけているのに、一生安泰なんて思ってるなら、頭お花畑です。お水かけてあげましょうか?
海外の医療機関を見てみると、その国出身ではない人が働いていることがよくあります。
都会のコンビニみたいな感じです。
そう、外国人労働者が病院にも入ってくるわけですよ。
彼らは少ない給料で長時間働きます。だって出稼ぎに来てるんですから。
家族を守るために死に物狂いです。
そして、ご存じの通り「AI」ですね。まぁ自動化と言ってもいいでしょう。
機械は無給かつ無休で働き、知識量は青天井。人間の記憶量をはるかに凌駕します。
さて、そんな世の中になって、いったいどこの経営者が「給料が高く、休みが必要で、文句ばかり言う、使えない日本人」を雇うのでしょうか。
目、覚めましたか?
今の教員や、病院に就職した先の上司は、今のままでいいかもしれません。
そんな世の中になったとき、この世にいない可能性が高いですから。
しかし、あなたは違います。生きてしまうんです。これからの時代を。
だからこそ、大学生のうちにやるべきことがあるんですよ。
ここからがめちゃくちゃ大事ですからね。
視野の広げ方
病院に就職して「やったー、生涯安定だー」なんて思うおバカちゃんはもうここまで読んでいないでしょう。
今読んでくれているのは、「え、どうしたらいいの?」と自分の将来について真剣に考えている人だと信じています。
学生のうちにやるべきことはただ1つ。
【視野を広げること】
ざっくりしていますが、まずはここから始めましょう。
別に起業しろとか、留学しろとか無茶なことは言いません。
ただ、大学の「させられる勉強」で、いっぱいいっぱいにならないでください。
あなたが大きな器を持っていても、自分で「私の器は小さい」と思っていたら、あなたはそこに少量の水しか入れないでしょう。
余っている時間なんてたくさんあります。
僕も医療学生で勉強大変でしたが、それでもマンガ読んだり、アニメ見たり、だらだらする時間はたくさんありました。
それを少しだけ、視野を広げることに使えばいいのです。
そして広げ方はなんだっていい。
パッと思いつかない人のために、僕が実際にやった視野の広げ方を紹介していきますので、参考にしてみてください。
- 読書(月7冊以上、内容は経済、経営、心理学などのビジネス書)
- SNSで多職種とのつながる(医療はもちろん全然関係ない人も)
- 起業家や興味ある人に会いに行くor電話で話す(最初はめっちゃ緊張した)
- 講演やセミナーに参加(参加するものはちゃんと選んだほうがいい)
- 知識コミュニティの参加(学びが多く、人の質も高い)
この中で注意が必要なのは下の3つ。
医療人は想像以上に世の中を知らなさすぎるんです。
だから、情報商材を売りつけられたり、変なコミュニティに参加してしまうこともあります。
僕も実際に誘われたりしました。だからこの辺はお勧めしません。
もし挑戦するなら、自分の目で確かめて、自己責任でお願いします。
もしコミュニティに入るのであれば、サブスクリプション型をお勧めします。やばいと思った時、学びがないなと思った時に辞められるからです。
一方で、はじめの一歩で最もおすすめなのは【読書】
これはノーリスク、ハイリターンです。
「1500円払うのはリスクじゃないのか」なんて言う人は、本に食われろ。
本が苦手な方は、紙の本を読まなくてもいいです。
電子書籍でも、オーディオブックでも、動画でもいい。
大事なのは「外の世界の情報を得ること」と「自分とは違う考えの人がいると、知ること」です。
是非、視野を広げるために、時間を使ってください。
今使った時間は、数年後必ずあなたのためになります。
これでも動く人は1%
人って面白くて、ここまで「うんうん、私も頑張ろう!」と思って読んでくれている人の中でも、実際に本を買う人は100人に1人でしょう。
そして、継続して視野を広げ続ける人はその中の1%です。
大体そんなものなのです。
でも僕はそれでいいと思います。だれか1人、この記事を読んで視野を広げ、羽ばたく人がいるのなら、書いた甲斐があるってものです。
もし、あなたの心が動かされ、変わろうと行動できたなら、周りの友達にも教えてあげてください。
あなたの世代が変われば、何十年後かの医療業界は今よりももっと良いものになりますから。
あ、最後になりますが、医療の勉強を頑張るのは前提ですよ。
上の人は意見を言っても相手にしてくれないどころか、文句や悪口、小言を言ってきます。
医療人である前に人としてどうかと思いますが、相手の教養のなさにがっかりしても何も変わりません。
そんな人たちは、行動と知識量で黙らせればいいんです。
僕も引き続き頑張ります。あなたも頑張ってください。
それではまた。
コメント