[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”S__18890763.jpg” name=”しばちゃん”] こんにちは、しばちゃんです。 [/speech_bubble]
今回は本ではなく、臨床工学技士を目指すものとして書かせていただきます!
先日(2019年.6月23日)に「第25回第一種技術実力検定試験」を受けてきました。
今年から問題内容がガラッと変わりましたね。もう僕は半べそでしたよ(笑)
そこで、今回「どんな問題形式になったのか」や「どんな勉強をしたらいいか」についてまとめてみたので、来年以降に受験を考えている方は参考にしてください。
目次
学生有利から臨床経験者有利へ
問題が変わって最も感じるのはこれでした。
以前までは、10択に数問記述がある程度でしたね。
その内容も高校物理を医療系に少し捻ったものや、臨床ではあまり使わないような知識が多く、勉強時間の取れる学生が圧倒的有利だったと思います。
しかし、今年一転しました。
学生の僕が問題を見て、第一声「そんなんしらんよ!」です!
もちろん声には出してないですよ(笑)
なぜなら、臨床の現場でどこに注意するのか、どんな理由で?
という問題ばかりだったからです。
これが臨床経験者有利の理由です。もちろん学生でもしっかりと勉強して、かつ発想力があれば受かることができます。
ただ、臨床経験者は考えることなく「知っている」ので有利と言えます。
それでは、問題についてもう少し詳しく解説していきます。
3分野に分かれている
これはME検定試験のホームページにも書かれているとおり、
①ME安全分野
②生体計測機器分野
③臨床治療機器分野
この3つに分かれています。
午前と午後
上記の3分野が午前でも午後でもほぼ均等に出てきます。
今年は
午前:安全4問、計測3問、治療3問
午後:安全3問、計測2問、治療3問、論述1問
また、午前は思考系の問題、午後は計算系の問題が多く出ます。
僕は午後の方が難しかったです。なにせ公式や導き方まで書かないといけなかったので、知らなかったら何も書けません。
問題形式
大問が午前と午後で各約10問(午前10問、午後8問)あり、
1つの大問に3つの小問題があります。(これもホームページに載ってます)
そして、小問1は選択問題(5択)です。
小問2は数字や短文で答えます。
小問3は記述(説明文or計算過程)になります。文字数の制限はありませんでした。
それぞれの問題と対策
ME安全分野
その名の通り、ME機器や医療室など安全に関する問題が出ました。
問題を載せることは出来ませんが、
例えば、ある漏れ電流の単一故障状態の許容値は、なぜ正常状態の〇倍なのか
他にも、ある物の安全に対するこんな考案がされているが、JISで規定していない。それはどうしてか。
と、こんな感じです。
学生の場合、この分野は点数を稼ぐ場所だと思います。
なぜなら、座学や実習で覚えたてほやほやの内容だからです。
僕自身も昨年学内実習でやったことだったので、比較的答えることができました。(僕は4大なので専門の学校がどんな教育方針かは知りません。すみません。)
しかし、教科書を覚えるだけでは答えられません。どうしてそんな規則があるのか、なぜこのルールに決められているのか、をしっかり考えて覚えた方がいいです。
簡単に言うと、「数値や規定だけでなく、動機や理由まで理解しておくこと」
臨床経験者は、「安全」にかかわってない方には、すこし大変かもしれません。
「あ、学生の時やったけど、なんだっけ」となる恐れがあります。
そのため、復習した方がいいです。ただ「どうしてそうなるか」を問う問題では、実際に働いた経験を活かせば思いつくことができると思います。
特にやっておくのは、漏れ電流にまつわることです。許容値、単一故障状態、MDなどなど。
今回めちゃくちゃ出ました。
生体計測機器分野
実際に使用する生体計測機器についての問題でした。
例えば、この機器はどんな時に正確に測定できないか、それはなぜか。など
測定機器の仕組みや、誤差要因、その対処方法などが問われます。
ここから臨床経験者が有利になってきます。
とはいえ、まだ学生もついてこれる範囲です。
学生は、もし生体計測機器の実習が学校であるなら、ちゃんと「理解」しながら学びましょう。ただ起こる現象を「そういうもの」として暗記すると、何も答えられません。
こんな構造をしているから、これが測定できるとか。
この誤差要因があると、ここでうまくいかないから、測定できないんだ。
と、測定原理を理解しておく必要があります。
臨床経験者はおそらく知っている内容だと思います。
そこでもう一歩踏み込んで理由付けをして理解すれば、解ける問題だと思われます。
ただ、計算に関しては、
基本的な物理の公式を覚えてないと解けないものもあるので注意です。
ハーゲン・ポアズイユの式など。
臨床治療機器分野
ここでは、治療機器に関してどんな使われ方をしているか、なぜその治療効果があるのかなど、より臨床的な問題が出ます。
臨床経験者が無双するのはここです。
一方臨床を知らない学生はかなり苦しいです。
例えば、この治療機器では、この流量を高くすると治療効率が良くなる、しかし、より高くするとどうなるか、またそれはなぜか。
この機器はあるリスクを考慮しこの順番になっている。そのリスクとは。またなぜこの順番だとリスクを回避できるのか。
という感じ。
学生は、知らない事ばかりです。特に臨床実習に行ってないと、何のことかさっぱり。内容の濃い講義をしてくれる先生がいればラッキーですが、僕が答えられた問題はほぼすべて「臨床の先生」に教えてもらったことばかりでした。
とはいうものの、点数が全く取れないわけでもありません。ここで発想力の出番です。
どうしてそんな治療をするのか、なぜその手順で治療するかを考えれば、わからなくもないです。ただ、かなり厳しいのは確かです。
この分野で確実に点が取れるのは、計算問題。つまり午後ですね。
もちろん簡単ではありませんが、計算問題は臨床の知識は関係ありませんから。
臨床経験者は独壇場です(笑)
おそらく、5年働いていたら、簡単に答えることができると思います。
なぜならもう知っているからです。
なので、計算に力を入れた方がいいと思います。
JやWの求め方などは忘れてしまっている方も多いと思いますので。
ちなみに、記述の問題を実習で先生方に聞いたところ、ほぼすべて答えが返ってきました。それくらい臨床では当たり前のことだったそうです。
僕にはわかりませんでしたが・・・(泣)
論述問題
これは正直、対策のしようがありません。
文を読んで、図を見て、自分の知っている知識を総動員し、書くのみです。
アドバイスするとしたら、どこでどんな知識が役に立つかわからないという事です。
僕はたまたま学内実習の時、興味を持ったものに類似した問題だったので、それなりに書けたと思っています(正解しているかは知りません笑)
論述問題は諦めず書きましょう!
しばちゃんの勉強法
正直まだ合否が出てないのでこの勉強法が良いかわかりませんが、一応僕がやった勉強法を書いておきます。
- 過去問をひたすら解く(見ただけで理由と答えがわかるレベル)
- 高校で物理を取っていなかったので問題集を買ってやった
(正直微妙だった) - 臨床工学技士の国試問題をひたすら解く(上記の3分野だけでいい)
- 臨床実習で先生の言ったことをちゃんと理解して覚える
(透析の問題は実習があったからできた)
と、こんな感じです。
ついでにやらなくてもいい勉強は
- 情報系をただ暗記すること(情報は今回1問も出てない)
- 疾患についての深い知識
- 丸暗記系の勉強
です。ただ情報に関してはまだ1回しか問題が作られていないので絶対とは言えません。
暗記に関してはやる意味がないとまでは言いませんが、これだけでは記述は解けません。
僕が勉強を始めたのは2月から。
しかし、5月6月は実習、就活、研究と忙しく、あまり勉強してませんでした。
もし4年生で受けるのであれば、早めに取り掛かることをお勧めします。
問題形式が変わって、学生はかなり大変になりましたが、より深く学べ、また実際に使える知識なのは間違いありません。
僕は勉強し、受験してみてよかったと思います。
受験を考えている方で、もっと話が聞きたい方は僕のTwitterからDMください。
これから受ける方々、応援しています、頑張ってくださいね!
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”S__18890763.jpg” name=”しばちゃん”]ありがとうございました。[/speech_bubble]