【嫌われる勇気】実践するときの3つの注意点とは

コラム

今回は名著【嫌われる勇気】を実践するにあたって、注意しなければいけないことをまとめてみました。

これは実際に僕が使ってみて、失敗したこと、うまくできなかったことを踏まえています。
僕と同じ失敗をしないために、参考にしてみてください。

この記事はこんな人に向けてある

  • 嫌われる勇気を実践しようとしている人
  • 人間関係を改善したいと思っている人
  • 少しでも日常をよくしたいと思っている人

嫌われる勇気を読んで、感銘を受けた人は少なくないと思いますが、実践は困難でしょう。

だからこそ、僕の失敗を聴いてほしいのです。

失敗1:下手に人に勧めない

僕は決められたレールの上を歩く子供でした。
「周りが期待するしばちゃん」だったのです。

そんな僕が嫌われる勇気を読んで、感動し、変わった。
だからこそ人に勧めたくなるのはわかってもらえますよね。

しかし、ここが甘かったんです。

嫌われる勇気を勧めて返ってきた反応は、
「なんか責められている気分」「あれは机上の空論でしょ」などなど。

ようは「押しつけ」になってしまったのです。
「こんな考え方もあるから、君もやってみなよ」と。

僕は落ち込んで、何がいけなかったのか考えました。
答えは【嫌われる勇気】の中にあったのです。

「まずあなたから始めなければならない」

そう、人にアドラーの考えを教えるにしても、僕自身が体現できていなければ説得力は皆無ですよね。
そこで、本を勧めるのはやめて、まずは自分が変わってしまおうと努力しました。

するとね、面白いことが起きたんですよ。
「お前めっちゃ変わったな!」「どういう風に考えてるの?」と興味を持ってもらえるようになりました。

こうなればもう僕がすることはただ一つ。
「嫌われる勇気っていう本を読んで、変わろうと思ったんだよ」と言うだけでした。

嫌われる勇気を読んで、周りの人もこんな風になったら、素敵な日々が送れるだろうな、と思うのはわかります。
しかし、その前に自分でやらなければ、説得力も影響力もないのです。

それをとてつもなく実感した体験でした。

失敗2:課題の分離の間違った解釈

課題の分離は「あなたはあなた、私は私」というもの。
僕の行動によって、あなたがどう思うかはあなた次第であり、僕がどうこうすることができない。
だから、気にする必要はない。

そういった考えですよね。

友人にこの考えを説明したところ、大変なことが起こってしまったのです。

ある時、友人の悩みを聞いていたら、急に「しばちゃんってカバートアグレッションだよね」と言われたのです。

カバートアグレッションとは、サイコパス、マキャベリスト、サディストなどの人を人として思わない性格の総称です。

そんなこと言われて、僕はびっくりです。
夜遅くまで話を聴き、別の道や考え方を伝えていたのに、そんな風に思われていたとは。

そこで僕は言うわけです。「そんなこと言われたら、僕は寂しいよ」と。
なんて返ってきたと思いますか?

「しばちゃん、それは課題の分離だよ。しばちゃんがどう思うか私には関係ないもん」

僕は最初「この人何言ってるんだろう」と考えてしまいました。
そしてようやくわかったわけです。
「なるほど、課題の分離の前提を知らないのか」と。

課題の分離の前提条件は「自分が善だと思う行為」です。

例えば、目の前でハンカチを落とした女性に「ハンカチ落としましたよ」と声をかけたとき、相手が感謝してくるか、嫌な顔をされるかは相手次第だということです。

ハンカチを拾ってあげるのは一般的に見ても善的な行為ですよね。
だから課題の分離は成り立ちます。

しかし、今回僕が体験したことは、前提が善ではありません。
明らかに傷つけられたうえで、課題の分離を押し付けられたのです。

この時初めて「課題の分離は良いものだけど、解釈を間違えると言い訳の種になる」と思いました。

僕自身も間違えて解釈しないようにしようと思えた、興味深い失敗でした。

ちなみに、僕はそこまでお人好しではありませんので、その人との付き合いはそこでジ・エンドです(笑)

失敗3:実生活への落とし込み

この本読んで変わろうと決意した人は、かなり多いと思います。
僕もその1人でしたが、最初は1つ1つの行動で考えっぱなしでした。

相手の期待に応えるだけの人生は「人生の嘘」と言い、あなたの人生を生きていない。あなたが他人の人生を生きてしまったら、あなたの人生は誰が生きるのか。

そう書かれていて、周りに合わせるのをやめてみました。

でも、その一方で、周りの人は敵ではなく仲間。そして幸せは貢献感から生まれるものであり、所属感が必要なのだ。と書いてある。

「え、どっちやねん」と思い、ひとまず相手の期待に応えるのはやめてみました。

結果、だーれも相手にしてくれなくなりました(笑)
飲み会の誘い→全拒否
休日の遊びの誘い→全拒否
だって、行くのめんどくさかったんですもん。

「え、寂しそう」って思うじゃないですか。
それがそうでもなかったんです。

無理に人と付き合わなくてよくなったし、自分のやりたいこともできるようになった、それに空気を読まなくていいことがこれほど楽だとは思いませんでした。

これで「人生の嘘」から脱却したわけです。
でも、幸せかと聞かれると、そうではなかったんです。
当たり前ですよね。だって誰にも貢献してないし、所属もしてません。

そこで僕は自分のやりたいことで貢献しようと考えたんです。
僕の得意分野は話を聴くことです。

悩み相談をひたすら聴くだけ。でも、それだけで相手は解決したり、不安が減ったりして「ありがと」って言ってくれるんです。
いや、めちゃくちゃ嬉しかったです。

そこで初めて、2つの矛盾した考え方の意味が分かりました。

「他人に求められて行動するのは人生の嘘だ。だからこそ、あなたのやりたいことで自発的に貢献せよ、それが幸福というものだ」

これが僕がたどり着いた考え方の1つです。
僕の答えをあなたに押し付けるようなことはしません。
あなたはあなたの考えを見つければいいと思います。

だって、周りに誰もいなくなって喜ぶ人、そうそういないでしょ(笑)
みんなとワイワイするのが好きな人だっているでしょう。
大事なのは「あなたがしたいのか」それとも「付き合わされているだけ」なのかです。

是非、悩んで、考えて、あなたなりのアドラー心理学を作り上げてみてください。

今回の僕の失敗を参考にして頂ければ嬉しいです。

補足

過去の記事でも嫌われる勇気についていくつか書いてますので、興味があればどうぞ。

嫌われる勇気を大学生が実践してみたら、人生がこんなに変わった!?

【嫌われる勇気】人間関係の悩みが無くなる、3つの捉え方

【読書】嫌われる勇気


コメント

タイトルとURLをコピーしました