こんにちは、しばちゃんです。
今日、子供が引きこもってしまい、頭を抱える親御さんは多くいると思います。
そんな方に向けて、アドラー心理学を使って、どうしたらいいか考えてみました。
少しでも手助けになればと思います。
原因なんてものはない
もしかして、原因を探ろうとした事あるんじゃないですか?
「学校でいじめられた」「勉強ができない」「運動ができない」
もし仮にこれらがあったとしても、大きな影響を与えはしますが、根本的な原因ではありません。
過去に原因を求める考え方を原因論といい、フロイト的な考えです。
「これがあったから、今こうなっている」というものですね
でも、少し考えてみてください。
原因があって、それにより現在が決められているとすれば、その原因を持つ人々はみな同じような現在になければいけないのです。
どういうことかというと、過去にいじめられた子供は全員が引きこもりにならなければいいけないのです。
でもそんなことないですよね。
過去にいじめられていた子でも、力強く前に進んでいる子はたくさんいます。
だからこそ、この原因論は否定されるのです。
では、なぜ子供は引きこもっているのでしょうか?
目的がある
答えは簡単です。
引きこもる目的があるからです。
例えば、引きこもればどうなりますか?
「親が心配してくれる」「誰かに傷つけられない」「好き放題できる」
なんにせよ、自分の目的を達成できますよね。
だからこそ、子供は引きこもります。
また「親への復讐」という子もいます。
親を困らせたいから引きこもっているのです。
このような考え方を目的論と言います。
人はみな、この目的論によって、自分の行動を決定しています。
それは、問題行動も同じこと。
学校でやんちゃするのも、泣き虫なのも、目的は「注目されたい」からです。
「おい、そんなに決めつけていいのか」という意見も出そうですが、決めつけでも何でもなく、ただの事実です。
人は目的を達成するために行動を起こします。
それが間違った行動の選択になると、子供の問題行動として表に出てくるのです。
問題は簡単ではない
何かしらの目的があって、引きこもっているのはわかっていただけたと思います。
でも、親御さんはその先が知りたいですよね。
どうしたら、私の子供は引きこもりをやめて、外に出てくれるのか、社会に出てくれるのかと。
この先はかなり大変です。
僕は引きこもりの人を相手にしたことはありませんが、問題行動を起こす人の相談を受けたことはあります。
この時、身をもって感じましたが、他者の考えや行動を変えるのはほぼ不可能です。
さらに、親は子供にとって引きこもりの当事者です。
そんな人から、「あなたは原因論に囚われている、本当は私たちに注目されたいんでしょ!」と言ったところで逆効果です。
子供は余計に怒って部屋からでなくなるでしょう。
とは言え、他人は変えられませんが、自分は変えることができます。
そう、あなた自身がまず変わるのです。
いつも一方的に説教していたなら、ちゃんと話を聞くようにする。
食事を一緒に取ってみる。
一緒にネットゲームをしてみる。
やれることはたくさんあるはずです。
でも、気を付けてほしいのはそれで効果があるかはわかりません。
あなたが変わったことで変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
それは子供が決める事であって、あなたが強制できるものではありません。
一番大事なこと
一番大事なことは、子供がどれだけ問題を起こしても、大切な我が子なのを忘れない事です。
これは存在価値に注目すると言います。
「スポーツできる」「勉強できる」「友達がたくさんいる」
これらは機能価値です。
でも、「生きているだけでいい」そう思うのが存在価値です。
子供はこれを敏感に受け取ります。
親が子供を機能価値で見てしまえば、問題行動をとりやすくなってしまいます。
だって、どれだけ迷惑かけられていたとしても、もし子供が事故に遭って重体になった時、生きていれば、「あぁ、生きていてよかった」と思いますよね。
もし思わないのであれば、親失格です。
問題行動ばかり起こされると、腹を立ててつい存在価値を見失うことがあるでしょう。
そんな時、踏みとどまって自分を変えてみてください。
少しずつ関係は変わっていくはずです。
最終的には課題の分離
どれだけ手を尽くしても、変わらない時はあるでしょう。
そんな時は課題の分離です。
引きこもりを続けるうえで、最終的責任を負うのは誰でしょうか。
そう、子供ですよね。
普通に考えたら、親は子供より長生きできません。
いずれ子供は自分自身で自分を養っていく必要があります。
これだけ聞くと冷たいと思うかもしれませんが、子供の課題に土足で踏み込む方がひどいです。
一生自立できない子供でいいのでしょうか?
親だったら自立を促してあげなければならない。これが教育です。
子供の人生は子どもが決めるのです。
親ではありません。
ただ、注意点が一つあります。
課題の分離は「放任主義」ではありません。
もし子供が前に進む決断をし、そして助けを求めているなら、その手を握って上げなければいけません。
いつでも、手を差し伸べる準備をしておくべきです。
「ちょっと外に出てみようと思うんだけど、怖いから一緒についてきてくれない?」と声をかけられて、
「仕事が忙しいから無理」と言われてしまえば、せっかくの子供の勇気をくじくことになります。
そんなことがあってはいけません。他人の課題に土足で踏み込みはしないが手助けはする、これが課題の分離です。
まとめ
僕は、引きこもったことはありませんし、まだ学生で子供もいません。
「そんな奴の意見なんて聞けない」と思うかもしれません。
それならそれでいいです。
だって、他者を変えることは出来ないのですから。
でも、僕はこれを発信しようと自分を変えました。
これによって、少なくととも何人かは、考えを変え行動を変えてくれるかもしれない。
そうなったらいいな、と思って書いています。
今回は引きこもりに焦点を当てましたが、人の問題行動にならなんだって当てはまります。
原因論ではなく、目的論で考える。
人を変えようとするのではなく、まず自分が変わる。
課題の分離を正しく行う。
言うは易し、行うは難しですが、変わりたいなら変わるしかありません。
僕は皆さんを応援しています。
それでは、今回はこの辺りで。
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