今回紹介するのは【自分の小さな「箱」から脱出する方法】
アメリカの様々なトップ企業が研修にも取り入れている内容です。
一言いいますと、この本はなんちゃって成功家の伸び切った鼻をへし折る1冊です。
この記事はこんな人におすすめ
- 自分に自信を持っている人
- 周りと比べて自分は別物だと考えている人
- もっともっと上を目指していきたい人
要するに「私デキます」って人に読んでいただけるといいですね。
そう思っている時点で、あなたはすでに箱の中の住人ですから。
小さな箱ってなんぞや
この本で書かれている「小さな箱」とは、「自己欺瞞」です。
自己欺瞞とは、自分を欺くこと。
自分自身に嘘を付くことを言います。
例えば、あなたが電車に乗って、席に座っているところを想像してみてください。
1人のご老人が乗ってきて、座る席がなく立っています。
優しいあなたは「あ、席を譲ったほうがいいかな?」と思うでしょう。
しかし、結局「譲らなかった」こと、ありますよね。
大事なのはここからです。
譲らなかったあなたは「いや、今日は私も疲れているから」「タイミングが合わなかったから」と自己肯定します。
そして、それだけでは足りずに「なんで他の人は譲らないの?」「みんな冷たいな」なんて他者批判までします。
要するに行動しなかった自分を正当化しようとするのです。
自己欺瞞は恐ろしいんです。
自分がやらない行動をとったと同時に、自分を過大評価し、他社を過小評価してしまうから。
そして、これはほぼすべての人が経験していて、気を付けていてもなお、自己欺瞞に陥るのです。怖いでしょ?
この本にはこんなことが書かれている
今、僕があなたに「君は間違っていて、問題がある」と言ったとしましょう。
その時、あなたは僕の意見を素直に受け止められるでしょうか?
おそらくできません。
人は自分に問題があるとき、そのことを指摘されてなお、気づけないのです。
その理由が、箱に入っているからです。要するに自己欺瞞。
だから、僕はこの考え方を、なんちゃって成功家に知ってほしいのです。
「何もかもがうまくいっている」のは、あなたがすごいのではなく、周りがサポートしてくれているのです。
決してあなたに問題がないわけではないのです。
今日から使えるテクニック
「自己欺瞞は、直そうと思って直すものではありません。
あなたはすでに、解決策を知っています。」
と、この本では言われます。
しかし、ここで終わってしまえば、この考え方を人生に活かせるのは、ごくわずかな人でしょう。
そこで【今日から使えるテクニック】です。
それは「自己欺瞞の認知」
「あ、今私は自分に嘘を付いた。そして、自分を過大に、相手を過小に評価した」と気づくことです。
気づくコツは「自分の考えと行動が一致しないとき」
「○○しようと思った、けれど実際にはしなかった」の場合に自己欺瞞に陥ってます。
特に他人を思って、何かをしようとしたときは100%自己欺瞞でしょう。
奥さんのために、夜泣きに対処しようと思ったけど、寝たふりをした。
仕事のミスを助けようとしたけど、しなかった。
思い当たる節はたくさんあるでしょう。
しかし、今日からは、これらを認識することができます。
それによって、行動が変わってくるでしょう。
まずは「自己欺瞞を認知する」これを徹底してください。
併せて読みたい本はこれだ
- 嫌われる勇気(著:岸見一郎、古賀史健)
- 相手は変えられない、ならば自分が変わればいい(著:ラス・ハリス)
「嫌われる勇気」の人生の課題(仕事、友人、愛)には、箱からの脱出が不可欠です。この2冊をうまくマッチングさせていくことで、あなたの人間関係は飛躍的によくなるでしょう。
「相手は変えられない、ならば自分が変わればいい」では、恋人やパートナーとの関係についてより詳しく述べられています。もっと具体的に、何をどうすれば大事な人との関係を良好にすることができるのか。
気になったら読んでみてください。
今回の本と、お勧めした上記の2冊はどれも共通点があります。
それは「あなたがまず変わること」にフォーカスしているところです。
箱に入っているのはあなただけではありません。
ただし、あなたが箱に入りながら、相手に向かって「箱からでろ」なんていうのはいけません。
まずあなたが箱からでなければいけない。環境ではなく、周りではなく「あなた」が一番変わる必要があるのです。
僕自身も、まだ箱に入ってしまうことが多々あります。
だからこそ、この考え方をあなたに知ってもらいつつ、自分でも実践しているのです。
是非、一緒に箱から脱出しましょう。
それではまた!
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