この漫画だけは読んどけ【上司の教え】

コラム

今回は上司の教えシリーズです。

僕は上司にある漫画をお薦めされました。
「これだけは読んでおけ」と。
(あなたは上司に、それも部長に、超真剣な顔して「この漫画は読め」なんて言われたことありますか?)

未経験で入社した僕に、プログラミングの本でも、スライドの本でも、マーケティングの本でもなく、まず最初に漫画をお勧めしてきたのです。

さて、その漫画とは…

この漫画だけは読んどけ

その漫画とは「左利きのエレン」

僕は「名前は聞いたことあるけど読んだことない」という感じでした。
(エレンって聞くと進撃の巨人のエレン・イェーガーの方がピンときました笑)

タイトルだけでは何の話かわかりませんよね。
この作品にはサブタイトル的なメッセージがあります。それは。

「天才になれなかった全ての人へ…」

これだけでも僕は惹かれちゃいました。
いやー、心はまだ中学生かもしれません笑

クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ

あらすじに触れてもいいのですが、ここで書こうとすると陳腐に受け取られそうなので、実際に読んでみてください。
この記事の最後にリンクを貼っておきますので。

ここでは僕の上司が伝えたいこと、僕が受け取ったこと、そして行動したことを伝えられたらと思います。

この漫画のセリフで「クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ」というものがあります。
「体調不良でも、2日寝ていなくても、友達に裏切られても、女にフラれても、その中で歯食いしばって捻り出した仕事がお前の実力の全てだ」と続くのですが、このようにこの作品では「質」にとことんこだわるセリフや描写が多くあります。

上司の伝えたいことの一つがこれです。
「とにかく質にこだわる」「ゴミからはゴミしか生まれない」と。

もう1つ紹介したいセリフがあります。
「大人になる事よりも、クリエイターになることを選んだんだ」

この辺りはプロ意識のような考え方だと思います。
今の世の中、所詮仕事は仕事ですよね。仕事よりも、自分の人生を楽しむことを優先する時代です。
ほどほどに働いて、給料もらって、家族や友人、恋人と楽しい日々を過ごす。正しい働き方でしょう。

それでも、漫画の中のクリエイターは、そういう日々よりも仕事に熱中し、プロとして最高のものを作り上げる人生を目指しています。

僕の上司は健康を疎かにしてまで働くことには断固反対です。寝ないとクオリティが落ちるから。
でも、プロ意識は持てと思っているでしょう。
人生を捧げて仕事しろとは言いませんが、それくらいの気持ちでいいものを作っていきたいと思っているようです。

僕はやっぱり大人じゃなかった

正直に告白すると、僕は今ままで(病院で働いている時も)プロ意識はあまりありませんでした。
仕事と割り切って、自分にできることをする。もちろんある程度の質は求めますが、それも業務が円滑に回ればいいやくらいの気持ちでした。

僕が勉強する理由は単純に知識が増えたり、できることが増えたりするのが楽しかったからです。
ただ、上司の話を聞いて、左利きのエレンを読んで、お前はプロではないと言われた気がしました。
だって、それ趣味だから。

給料をもらっている以上、質を追求しなければいけません。それを生業としているのなら妥協は許されません。それがプロでしょう?

僕は小中高大と野球部でした。根性論は慣れていますが大嫌いです。
寝ずに働け、人生を仕事に捧げろ、まっぴらごめんです。

でも、自分の仕事にプライドをもって取り組み、質の良いものを作り上げろ、と言われたら燃えちゃいます。この辺が僕は大人じゃないのだろうなと思ったところです笑

で、どうしたか

そんな漫画を一気読みして、影響の受けやすい僕はどうなったかと言いますと、ご察しの通り質にこだわるようになりました(労働時間は必然と増えました)。単純って良いですね。惚れ惚れしちゃいます。

決して、労働時間が質に直結するわけではありません。しかし、いいものを作りたいのだから何度も何度もやり直すのは必然です。特に最初のうちは知識もスキルもないのだから。

今、僕はある自動化のシステムを開発しているところですが、僕の書いたプログラミングコードをレビューしてもらっています。そして、僕のコードは大体ボコボコにされて返ってきます。
たった10行のコードに修正が100個もされるんです笑
ちゃんと動くんですよ?自動で出力されるし、エラーも出ません。でも、修正だらけで返ってきます。

同じチームの人も「あれはちょっと…」と同情してくれるレベルです。
でも、不思議と嫌じゃありません。むしろありがたいです。だってめちゃくちゃ質は上がるし、僕のコーディングスキルもメキメキつくんですもん。

僕のコードレビューしてくれる方はとても忙しい人ですが、質の良いものを作るという一点で僕のコードを修正してくれます。

業務の中で実際に質にこだわることを体験できたのは僕の中で大きかったです。

まとめ

と、最後の方は僕の感想みたいになっちゃいましたが、以上が上司の教え「左利きのエレン編」です。
さっきも言いましたが、現代にはあまり当てはまらないかもしれません。

でも、多くの人が仕事に対してやりがいを持てずにいると思います。
最初の頃は「やってやるぞー」って気持ちだったのに、今は「早く返ってゲームしたいな」とか「週末どこ行こうかな」と思いながら仕事をこなすだけの毎日になっている方も多いでしょう。

ぜひ一度この「左利きのエレン」を読むことをお勧めします。
きっと仕事に対して前向きな気持ちになれると思いますよ。

左利きのエレン

それではまた。


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