病院で使いたいアプリケーション3選【医療×アプリケーション】

医療×〇〇

今回は「病院でこれ使えば生産性が上がるのでは?」と思うアプリケーションを「なぜ病院で使った方がいいのか」実体験を踏まえて紹介していきます。
中には「知っている」「使っている」というものもあるかもしれませんが、どれも使いやすいので是非参考にしていただければと思います。
(むしろ使っているのなら教えて欲しいです。紹介させてください)

早速みていきましょう!

Slack

あなたの病院では、職員間のメッセージのやり取りは何を使用していたでしょうか?
病院用携帯を個々人で持たせてくれる病院は普通に電話でしょう。

ちなみに僕がいた病院ではまさかのプライベートLINEでした。
自分の友達の欄に苦手な上司や先輩の顔写真が出てきます笑
今考えてみるとあり得ないですね。

そこで僕はSlackというアプリをお勧めします。
プライベートでは使用している人も多いのではないかと思いますが、これ本当に使いやすいです。

理由は何といっても、オープンな場所で専門的な知識のやり取りができたり、友好を深めたり、コミュニケーションを取ることにおいて特化しているからです。

うちの会社では先日こんなことがありました。
僕はエンジニア初心者で、プログラミングについて聞きたいことがありました。
個人的に先輩へ「ここってどうやって書いたらいいですか」と質問したところ、「君がわからないと思うことは、他にもそう思っている人がいるはずだからオープンな場所で聞くといいよ」と。
(厳しい…でも正論だ。)

部署の全員が見れる場所で初歩の初歩みたいな質問をするのは勇気が必要ですが、恥を偲んで聞いてみました。
すると、すぐにチームリーダーと部長が返信してくれて、また他にも関連的な質問が次々と議論を呼んでその質問だけで30通ほど会話が繰り広げられてしまいました。

当然僕は問題が解決しただけではなく、僕の知りたい知識の周囲のことまで深く知ることになりました。

そんな有益な情報のやり取りを展開できるのがSlackのいいところです。
他にも「ハドル」といって、簡単に電話を繋げることや(画面共有も可能)、DM、定期的にメッセージを飛ばしてくれるアナウンス機能などもあります。
(詳しくはSlackのHPへどうぞ)

職員とコミュニケーションを取りたい、知識を共有したい、定期的にアナウンスしたいなどがあるのであれば取り入れないわけにはいかないでしょう。
是非検討してみることをお勧めします!

(英語が苦手でしたら字幕を設定してくださいね、他の動画でも同様です。)

Asana

病院では「工数」といった概念が薄いと思います。
エンジニアというより、今は一般企業なら当たり前だと思うのですが、この「工数」を考えながら仕事を振ったり、月の目標や来年度の人員配置等を考えます。

「工数って何?」
その気持ちよくわかります。僕も最初何となくしか知りませんでした。
簡単に言えば「一つの仕事を達成するのにかかる時間や人数」を指しています。

大きな単位であれば「◯人月:◯人の人が1ヶ月かければ終わるタスク」みたいな感じです。
ただ、病院では「日々の業務」がほとんどだと思います。
1ヶ月かけて何かをするなんてことはあまりないでしょう(研究や勉強会の資料作りとか?)
なので、時間単位で分けるといいでしょう。

「めんどいし、そんなにメリットあるの?」
これがめちゃくちゃあります。

思ったことありませんか。
「あれ、私だけ忙し過ぎない?」「透析も心肺もデバイスもやってるんだけど」「え?これも私が集計するの?」
なぜこんなことが起こってしまうかというと、仕事の割り振りが適当だからです。

何にどれだけ人数が必要か、どれだけの時間がかかるか、誰がどんな仕事を持っているのか、どんぶり勘定でしか把握できてないのです。
そりゃ1人の人に負担がいったり、逆に何もやってないやつがいたりするのは当たり前です。

そこで使いたいのが「Asana」というアプリ。
業務ごとにグループを分けたり、仕事を振ったり、進捗を報告したり、タスク関連のことは全てやってくれます。
「あれ、この資料いつまでにやらなきゃいけなかったっけ?」「あいつに任せた仕事ちゃんとやってくれたかな」なんてことは一切なくなります。

僕は特に忘れっぽくて、「ん?この期限っていつまでだっけ」と思うことがよくありました。
しかしこのAsanaを使うようになって「これさえ見れば、いつまでに何をすればいいかわかる」ようになりました。
メモ帳やTodoリストとはおさらばです。

上記でも少し触れましたが、ミクロ的ではなくマクロ的にも役に立ちます。
人員配置を考えるとき、病院では何を参考にしているでしょうか。
おそらく働いている人の意見が一番大きいでしょう。
「〇〇さん、人増やさないときついですよ」「もう1人、2人欲しいですよね」なんて。

それを聞いて「じゃああと〇〇人増やすか」なんて具合です。
そりゃ人事もメチャクチャになります。

でも、Asanaでは全体的な工数も記録されているため、1人の人にタスクが集中していれば可視化されるし、全体的に工数が多いとわかれば、あと何人採用すれば事足りるかも一目瞭然です。

こちらもHPを貼っておくので気になったら是非みてみてください。
動画もどうぞ。

Notion

「あれ、これってどうするんだっけ」
これ医療現場ではよくありますよね。
例えば「輸液ポンプの小児用ってどうやって操作するっけ」「〇〇薬ってどこの棚だっけ」
「これどこに頼めばよかったっけ」

その度に僕らは、関係しそうな人に聞いたり、電話かけたりしますよね。
その分、聞く人も聞かれる人も時間を取られます。

また臨床工学技士の特化した事例で言うと、点検方法やエラーについて「どこにあったかなと」とPCのフォルダを行ったり来たり、取扱説明書をペラペラ、終いには「無理、メーカーに電話しよ」なんてことは日常茶飯事です。
僕なんて機械の操作でわからなかったとき、10こも上の先輩に夜中2時に電話したことあります。
(本当に申し訳なかった…)

情報が一元化されておらず、どこに何があるのかわからない。
いちいち人に聞かないといけない。
これをたった一つのアプリで解決してくれるのが「Notion」です。

簡単に言えば、宝の山です。
「トラブルがあったらここに追記」「部門間での必要な連絡先はここをみて」
「新人さん、一通り教えるけど、ものの場所や業務の流れ、使う薬剤や機械の操作はここにまとまっているから復習に使ってね」
全部できます。

病院で働いていると、聞くことをためらいません。
実際に本当にわからなければ聞いた方がいいです。中途半端な知識で医療行為をして事故や間違いがあってはいけません。
では、わかる人にたどり着くために何人もの人に聞けるでしょうか。
電話をかけまくるのでしょうか。

それよりも、知識としてNotion上にためておき、さっと検索すれば人に聞くの以上の情報が得られて、なおかつ誰の時間も無駄にしません。
(もちろんNotion上の情報のメンテナンスは極めて重要です)

他にも「あの人なんて名前だっけ」「何の職種の人だっけ」なんてこともなくなります。
「看護師さん」「MEさん」「技師さん」と呼んでもいいですが、せっかくチームですので名前で呼んだ方がコミュニケーションエラーは少なくなります。
(現に僕はOP室の看護師さんの名前を覚えたことで、コミュニケーションストレスが減り、たくさん助けてもらいました)

そんな時でも、Notionは役に立ちます。
どこの部署で、どんな顔で、記載さえすれば趣味や誕生日だって分かります。
(どこまで公開するかは組織の自由です)

もしその仕事がたった1人でできるのなら、Notionは必要ないでしょう。
しかし、医療はチームでなければできません。コミュニケーションも必要です。
知識の共有は必須と言えるでしょう。

これまた詳しいことはこちらのHPを見てください。
きっと有益になると思います。

 

まとめ

僕の上司はめちゃくちゃ情報を共有したがります。
知識の相乗効果の大切さを知っているからです。
(最新の英語論文、ツール、技術、いろいろ飛んできて、全部読めと笑)

僕の前の職場はそんなことありませんでした。
「情報は自分で獲得していくもの」と閉鎖的だったのです。
多分知識を使ったら減ると勘違いしているのでしょう。
それか自分も苦労して手に入れたのだからお前も苦労しろとでも思っているかもしれません。
(実際そう言っていた人はいました)

心の中で「あなたの持っている知識は誰かが共有してくれたものなのにね」と思わずにはいられませんでしたが。

今回紹介したツールはあくまでも「ツール」に過ぎません。
Slackを導入しても、質問をしたり情報を共有しなければ意味はないし、
Asanaを導入しても、それを参考に考えて実行しなければ意味がない。
Notionを導入しても、更新せず古い情報を溜めていては逆に危険です。

ただし、使う人が使えばとんでもない武器になります。
新人がすぐに知識の面で追いつくことができたり、無駄のない人員配置で職員の負担を減らせたり、わからないことは時間に縛られずみんなに聞ける。
これらによって組織全体の質が上がるのです。

病院ではアプリ一つ入れるだけでとんでもなく大変だと思います。
(頭の硬さには辟易しますね笑)
しかし、自部署だけなら何とか通るかもしれません。
そこで結果を出せば病院全体に広がる可能性だってあります。

もし興味を持っていただけたなら、調べてみることをお勧めします。
あなたの病院が少しでも働く人にとって有益な場所になることを願っています!

それではまた!


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