妹がとんでもなく成長していた話

もう最近の恒例になってきてしまいましたが、それでも21歳の妹から学ぶことがたくさんあったので、
ぜひ共有させてください。

僕には3つ下の妹がいます。
とにかくわがままで、世界が自分中心で回っていると勘違いしているのでは?と思っていたほどです。
(当たり前ですが、そんなことはなく、彼女は彼女なりに色々悩んだり苦しんだりしながら生きてきたのは知っているつもりです)

ただ、それも今は思っていません。
理由は彼女が去年から「留学している」からでしょう。

妹の性格

僕たち兄妹は真逆と言っていいほど性格が似ていません。得意不得意も真逆です。

僕は内向的で、コツコツやるのが好き。論理的な思考で、後先を考えて行動する性格です。
僕の得意なことは、学ぶこと、説明力、観察力 etc…

一方、妹は外交的で、誰とでも仲良くなれる。感情豊かで「今ここ」に集中して楽しむ性格です。
妹の得意なことは、書道、音楽、コミュニケーション、対応力etc…

特に僕が芸術的センス皆無なのは、母親のお腹の中に全部残してきてしまったからでしょう。
字は汚いし、音感に関しては話になりません。車で歌っていたら笑われるほど音痴です。
彼女の字はとっても綺麗で、崩して描いても芸術的です。ピアノにギター、歌もうまくて羨ましい限りです。

と、こんな正反対な妹ですが、最近までは本当にわがまま娘だったのです笑
だからこそ、留学して成長した姿を見た時、衝撃を受けたんです。

留学

大学で一人暮らしをしたり、留学をしたりと、何かと家を出たがった彼女。

去年の夏、いざ留学先のカナダへ旅立ちました。
僕は正直「少しでも大人になって帰ってきてくれよ」なんて、上から目線で送り出しました。

少しだけLINEやInstagramでやりとりはあったものの、電話で直接話す機会はなかったので、近況はほとんどわからない状態でした。
自分でも「もうちょっと興味もってやれよ」って思います笑

そして、つい最近、母と一緒に電話で話す機会がありました。
その時に、彼女の成長をとても感じたんです。

成長した彼女(言葉編)

昔から、話し始めると止まらなかったですが、そこは今でも健在のようです。
でも、話の内容はものすごく濃いものでした。

自分がどんな環境で生活しているのか、どんな人がいて、どんな接し方をして、どんな時間を過ごしているのか。

僕は話を聞いているだけで「いや、すごいな」って思わずにはいられませんでした。

「最初、全く言葉が通じず、身振り手振りでも伝わらず、怖くて逃げた」と彼女は言っていました。
それを恥ずかしそうに言うんじゃなくて、堂々と教えてくれました。

一度や二度ではなかったのでしょう。
怖くなって家に閉じこもってもおかしくありません。
ちなみにカナダは日本人の留学生が意外と多くいるらしいです。

だから、その気になれば日本人の子たちと日本語でやりとりすることもできるとのこと。
でも、彼女はそうせず「髪型かわいいね」と簡単なことでいいから「発言」することを選んだそうです。

人は極度のストレス状態になると、本当に頭が真っ白になると言います。
「Hello」なんて、小学生でもわかる挨拶ですが、それができない。言葉が出ない。
だから、なんでもいいから発言しようとした、と。

僕だったら逃げていたかもしれない。素直にそう思いました。
もちろん彼女の性格もあるでしょうが、それにしてもすごいなと尊敬しました。

ちなみに、それだけではなく、彼女は日本人との「日本語コミュニケーション禁止」を自分に課して自分を追い込みながら語学学習に励んだそうです。
(ドMなところは僕とそっくりだな、と思いました笑)

彼女と電話で話していると、ホームステイ先の友人が部屋に入ってきました。
「何しているの?」と友人に聞かれ、英語で「家族と話しているんだよ」と当たり前のように返している彼女をみて、なんとも言えない気持ちになりました。

テレビ電話でしたが、僕と母は固まってしまい、自分の名前を言うのが精一杯でした。
「これがさっき言ってた、言葉が出ないってやつか」と肌で感じました。
そして、こんな体験が日常で何回も起こるとは、相当大変だったのだろうと。

その時、外国の友達と、とても仲良く話している彼女を羨ましいと思った反面、頑張ったんだなぁ、とも思いました。

言語において成長した彼女を実感した出来事でした。

成長した彼女(考え方編)

尊敬したところは言語だけではありません。
彼女の考え方もガラリと変わっていて、かっこいいなと思いました。

文化の違いに触れ、異なる人種の人と交流を深める中で、さまざまなことを感じたのでしょう。
僕には非日常が、彼女には日常なのです。

彼女がカナダのヘイスティングストリートというスラム街を通った話をしてくれました。
そこは「カナダ最恐のスラム街」と言われるほど、ひどい場所だったそうです。

道端に注射器を持った薬中の人がいたり、ホームレスが溜まっていたり、話を聞くだけで嫌悪感が湧いてきました。
そこを彼女は1人で歩いたそうです。

多分、父がこの話を聞いたら倒れるでしょう。
かわいい娘が、スラム街を1人で歩いていた、なんて知ったら卒倒もんです笑

また駅で全裸のホームレスが朝から晩までお金を媚びているシーンも日常的にあるようです。
最初は「うわっ」と思ったそうですが、「でもだんだん慣れるの、そんな自分を自覚して不思議な気持ちになる」と話してくれました。

文化の違いを目の当たりにして、感じ方や考え方に多様性が生まれたんだと思います。
将来的には、ホームレスにインタビューしたいなんて言っていたので「この子の心臓には毛が生えてるんかな?」とも思いました。

でも、それだけ非日常にいながら、自分の感じたことに対して考えを巡らせられるのは、とっても素敵なことだと思いました。
うかうかしてたら、お兄ちゃん抜かされそうなので、気が抜けません。

まとめ

他にもいろんな話をしてもらいましたが、長くなるのでこの辺りで。
彼女が帰ってきたらインタビューみたいな感じで、記事に残そうと思いますので、その時までお楽しみにしておいてください。

とにかく、彼女は格段に成長していました。
言語的にも、考え方も、もちろん人としても大きくなっていました。尊敬するほどに。

さて、ちょっとお兄ちゃんの心境です。
僕だってやりたいことを見つけ、東京の企業に内定をいただき、頑張ろうとしていた時に妹の急成長を目の当たりにしたわけです。

僕は負けず嫌いです。それは妹にだって同じです。
兄妹として支え合うのは当たり前ですが、お兄ちゃんの威厳をなくすわけにはいかないのです。
と言うことで、僕ももっと成長できるよう精進していきたいと思います。

将来、僕も海外に出て、妹と海外で会い、英語を使っておしゃべりなんてできたら、控えめに言って最高でしょう。

読み返してみても、ただの感想文な気もしますが、知りません。
僕が書きたかったので書きました。
それではまた!


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